インバウンドの現状と必要な対策
★ インバウンド特需
近年インバウンド*1ブームになっている日本の観光業界
日本政府観光局の発表によると下記のようになってます
2017 年 8 月の訪日外客数は、前年同月比 20.9%増の 247 万 8 千人
2016 年 8 月の 204 万 9 千人を 42 万人以上上回り、8 月としては
過去最高となった
2017年の1月~8月時点の累計でも前年比17.8%増の18,916,200人
着実に増加の一途を辿っていて政府が目標としている
【2020年の東京オリンピックまで4000万人の訪日外国人】
も夢ではない数字になっています
★インバウンド客の流れ
訪日外国人は一体どこへ観光に行っているのでしょうか
上位は東京、千葉、大阪、京都、福岡、神奈川、愛知、北海道、沖縄
お馴染みの都道府県が並んでいますね
ディズニーランド・USJや観光資源のある場所に集中しています
そして、訪日外国人に満足調査をした結果も良い感じでほぼ満足・再訪したい
と言う結果になっています
★ブームにしては駄目
果たしてこのインバウンド景気がいつまで続くのか・・・
そこが一番気になる所であり一番気をつけ無ければなりません
2020年には東京オリンピックが控えているのでそれまではこの流れは
変わることは無いでしょうがその先が問題です
現在訪日外国人の満足度は前記したように非常に高いものとなっております
しかしそれは果たして額面通りに受け取って良いのでしょうか
宿泊施設によっては言語が通じない場所も多いです
スタッフ教育の機会や制度が急務に思えます
かと言って現在多言語が話せるスタッフが日本らしいおもてなしを出来るかと
言えば疑問符がつきます
多言語が話せるが故に思考も外国よりになり接客も日本らしさが薄れてる場合も
ちょくちょく見かけます
和の心を持ちつつ多言語能力を身につけていく、なかなか難しい課題ではありますが
官民一体となって取り組んで行かなければブームのまま終焉を迎えてしまい
そうなってしまえばインバウンドを見込んで乱立し始めた都市部の宿泊施設が
崩壊を迎えてしまい経済の混乱を招いてしまう気もします
★適切なインバウンド対策
日本人の国内旅行者にも目をやりつつインバウンド対策をしていく必要があります
どちらもバランスを保たなければなりません
日本人旅行者の方にばかりになれば、インバウンドの恩恵を受けれませんし
インバウンド対策ばかりしていれば、インバウンドが減少に転じた時
一緒に収益が減少に転じていってしまいます
そう考えると日本人観光客に支持される宿泊施設が基本として成り立っていて
そこを目指してくるインバウンドの対策をすると言う事が
自然の流れでもあると思います
しかし「スタッフの多言語化と言われても今更無理だよ」とおっしゃる
経営者の方もおられる事でしょう
別にネイティブ並の言語を取得する必要はありません
最近は翻訳用のアプリ等もある、便利な世の中ですので、そのような物を
活用するのも一つの手段ですし対策用の接客英語を何項目か出して
従業員と共有するのも手段です
外国人から見たら、別に綺麗な言語を望んでいる訳ではなく
間違いを恐れずに簡単なコミュニケーションをとるようにすれば
相手に気持ちも伝わります
言語が分からないと言う事で恐れてコミュニケーションをとろうとしないのが
一番してはいけません
この点を踏まえながらインバウンド対策していき観光業の更なる発展を
目指していきましょう♪
*1:訪日外国人旅行